ぜんそくやアトピーに悩み苦しんでいたあのころ...(その2)

(承前)

 

酷くなったアトピーを何とかしたい思いで、佐清水病院に飛び込んだ、当時(約18年ほど前)のわたし。その顛末は...

 

まず、佐清水病院を受診するまでのプロセスについてお話しします。

(なにせだいぶ昔の話ですので、現在とは違っている場合があると思います。その場合はご容赦を。)

 

佐清水病院は全国各地に出張所のような出先診療所を設けています。

 

現在は、大宮・新横浜・加賀・名古屋・新大阪・岡山・福岡 7か所あるようです。

 

全国各地からの患者さんを受け入れていますので、みなさんが本院を退院したのち、自宅近くの診療所でフォローアップを受けることができるようになっているのです。

 

わたしは、まず、最寄りの新大阪の診療所を受診し、先生に現状を診てもらってから、本院を受診することになりました。

 

 

佐清水病院までのアクセスについて

 

 

わたしの場合、飛行機で大阪は伊丹空港から高知空港(今は「高知龍馬空港」っていうのですね。かっこいい。)(約40分)までサクッと四国に上陸し、

 

それからが長かった。

 

 高知空港 ⇒ JR高知駅 (バス)  約30分

 JR高知駅 ⇒ JR中村駅 (電車) 約2時間

 JR中村駅 ⇒ 四国電力前(バス)  約1時間

 ※現在は新築移転され「清水プラザパル前」というバス停が一番近いようです。 

 

道中、ちょっとおもしろいことが起こりまして、

 

JR中村駅を降りて、どのバスに乗ったらいいのだろう、とオロオロしていたときのことです。バス会社の方らしき人から声を掛けられ、こちらからは何も言っていないのに、バスを案内され、「四国電力前」で降りるよう教えてくれたのです。

 

よくよく考えますと、当時のわたしはだれが見てもアトピー患者。傍から見て、わたしが探しているバスとか、すぐにわかったんだと思います。

 

着いた当日は、受付を済ませ、別館で院長のアトピーに関する説明をうけました。

 

院長の説明の要旨

 

1.アトピーの原因について

 

・公害問題が深刻化してきた1970年代から酷いアトピー患者が出だした。

・環境汚染、オゾン層の破壊、化学薬品や放射線の濫用などにより、体内で「活性酸素」が過剰に発生することが主因。

・「活性酸素」が脂質と結びつき、「過酸化脂質」となることで状況はさらに悪化する。

 

2.治療法について

 

当院が開発したほぼ天然由来成分で構成される軟膏の塗布

→「活性酸素」を抑える働きをする物質(「SOD様作用物質」と呼ぶそうです。)配合。ただし、相乗効果を高めるための若干のステロイド剤の使用あり。

 ステロイドの量や天然素材のちがいにより、5,6種類の軟膏があります。

 

当院ではこれを全身に塗り、さらに大豆を長期間発酵させ、少量のタールを加えた、めちゃくちゃ臭い軟膏をその上から二重に塗布します。そして全身を包帯でぐるぐるまきにして、まるでミイラのようにされてしまします。

 

同様に開発された内服薬、というか自然食品の摂取

→上記、「SOD様作用物質」の内服バージョンステロイドは含まれていません。また、「活性酸素」除去作用のあるルイボスティーの成分を濃縮して抽出し粉状にしたものも服用します。

 

動物性脂等をシャットアウトした食事療法

動物性のお肉類はたとえ赤身のみであっても完全NG青魚もNG

 お米、野菜、白身魚、貝類、お豆腐、海藻類、お味噌等、純粋な和食。

 お茶は、ルイボスティー

 

・サンドバスの入浴

→当院が開発した遠赤外線効果の高いサンドバスに入浴することによって、硬化した皮膚に塗薬が浸潤しやすくなる効果があります。

 

 治療は翌日から始まったのですが、当院はベッド数に限りがあるため、優先度の高い患者さんしか入院できません。

 

よって、どのように通院したかというと、当院は民宿数軒と専属契約しており、そこで他の患者さんとともに寝食をともにし、通院いたしました。

 

また、当院では、民宿ごとに治療時間が決められていて、送迎も民宿がやってくれました。

 

わたしは確か足摺岬にほど近い(当院からは一番遠かったです。)「青岬」という宿に泊まりました。食事ももちろん、当院指導のもと、純和食でした。

 

佐清水は大阪と違い、空気はきれいし、食べ物はおいしいし(少し物足りなさもありましたが...)景色はすばらしかったし、環境は抜群に良かったです。院長が不便なこの地に当院を設立した理由はまさに環境の良さだったとのこと、納得です。

 

そして、約10日間ほどでしたが、みるみる皮膚は良くなって、当院での治療はここで終了、あとは新大阪でのフォローアップに切り替えられました。

 

はじめは、自由診療と聞きいていたために、「どんな民間療法なんだろ。治療費だけ取られて、結果が伴わないのでは...」と恐る恐る飛び込んだのですが、院長は京都大学医学部卒、西洋医学に基本を起き、研究に研究を重ね、学術論文も多数執筆し、この道の世界的権威なんだそうです。

 

なので、決して根拠のない、また実証もされていない療法ではなかったこと

 

これだけ多数の患者が押し寄せてくりゃ、レセプトを作成し、診療報酬請求事務を月々行うことなど物理的に不可能でしょうから、保険診療なんてやってられないわな、という事情もわからないではなかったこと、

 

院長自身が幼かった愛息を白血病で亡くし、医師として何もしてあげられなかったことを悔恨し、一念発起して難病患者を救おうと研究に邁進されてきて、実績をあげてこられたこと、その人となりに感動したこと、

 

何より、どうなるんだろう、と心配していた自身のアトピーが快方に向かったことしかも、ステロイドに完全に頼ることなくです。

 

これで疑念は消え去りました。

 

アトピーで悩まれている方、当院を是非受診してみてはいかがでしょうか。

 

↓ HP

医療法人 修命会 土佐清水病院|癌|膠原病|アトピー|高知県土佐清水市

 

 

ところで、本日気になる記事が、

www.buzzfeed.com

 

がんの免疫療法と銘打ち、いい加減な自由診療を行うあやしい医者もいるのですね...

今は逆にネット社会なので情報が氾濫していて、適切なものの取捨選択が難しい時代になっているように思うんです。こういった記事を参考に自身でしっかり選択しなければ、と思いました。